スポーツが育む非認知能力とは
社会で活躍するために必要な能力とは
私たちが運営するスポーツスクールでは、スポーツを通じて子どもたちの非認知能力を飛躍的に伸ばします。
将来、子どもたちが大人になって社会で活躍するためには、単なる頭の良さ(IQ)だけではなく、非認知能力と呼ばれる力を伸ばすことが最も重要であるという研究が判明しています。
2008年に米国の研究チームから発表された研究結果では、スポーツ活動や課外活動を2年以上続けた人は、1年しか続けなかった人に比べ、成人した時点で高学歴かつ高収入になっているという結果でした。
スポーツ活動や課外活動を続けたことと、高学歴で高年収になることを関連付けたのは非認知能力です。
非認知能力とは勤勉性や意欲、忍耐力や思いやりといった数値化が難しい能力のことであり、この能力こそが社会的・経済的成功を支えているのです。
まず、スポーツ活動を長期間かけてやり抜くこと自体でも忍耐力が育まれますし、練習を繰り返すことで自分と向き合いながら取り組んでいく勤勉性も養われます。
さらにチームメイトと協力することで成立するスポーツでは、楽しみながら意欲的に取り組むことができ、味方や対戦相手を思いやる道徳心が養われます。
つまり、長期間かけてスポーツ活動に取り組むことは人生を豊かに過ごすうえでも大切であり、社会で活躍する子どもの教育するためにスポーツ活動や課外活動は必要不可欠なのです。
しかも、非認知能力が最も伸びやすい時期は幼児期(1歳以上)から小学校低学年と言われています。
もちろん、この時期以外のスポーツ活動も非認知能力を養う上では重要ですが、最も効果的な幼少期から児童期までをどのように過ごすかが非常に大事なのです。
スポーツの習い事をやめる子どもは珍しくありません。
保護者が学習に専念させるためにやめさせたり、本人が何らかの理由で「やめたい」と言ってきたりすることはありますが、保護者は子どもが社会で活躍することを願うのであれば、「スポーツを楽しみながら続けてみなさい」と支えてあげる方が賢明な場合が多いのです。
非認知能力の中でも将来の成功に大事なのが忍耐力や勤勉性(やり抜く力と真面目さ)だと言われています。
東京大学社会科学研究所が発表した調査結果では、真面目さが最も高い男性グループと最も低い男性グループを比較すると、平均年収でなんと198万円の差があることが判明したのです。
非認知能力を育むスポーツ指導とは
将来、社会で活躍する子どもを育てるためには、どのようなスポーツ指導を受けるかがとても大切です。
子どもの非認知能力が育まれるスポーツ指導とはどのようなものでしょうか。
まず子どもが感じる「楽しい」を大切にすることです。
楽しいと感じることはすべての動機になり、積極性や好奇心が自然と身についてきます。そのため大人は必要以上に介入せず、楽しくなるメニューや環境を用意することが大切です。
次に子どもの行動を率先して人に言われないで自らやることや物事を心に深く感じ取る働きを育むために意見や考え方を「与える」のではなく、「引き出す」というスタンスで質問をしてあげることです。
例えば「こうしたほうがいいよ」ではなく、「どうしたらいいと思う?」などの質問をしてあげるだけで、子どもの積極性や好奇心は育まれます。
子どもは失敗しても大丈夫という安心感があるときにチャレンジをするので、スポーツ指導者は安心で安全なチャレンジ環境を提供してあげることが役割といえます。
子どものスポーツ環境を豊かにする方法はさまざまあり、一つの正解があるわけではありません。
子どもの勤勉性や意欲、忍耐力や思いやりを伸ばし、スポーツ指導者が支援を工夫することで、社会で活躍する子どもたちを育むことができるのです。